最近TSUTAYAの動向が気になります。代官山の店舗開業。今までの店舗とは何か変わってきてます。本当に新しいカルチャーを作ろうとしている意気込みを感じます。さて、TSUTAYAが今まで一人勝ちしているか?
何か特別なビジネスモデルがあるのでしょうか。
一般的に知られている事としては、フランチャイズ方式、カード事業、ブランド戦略、クリック&モルタル戦略がよく挙げられます。
特にフランチャイズ方式は急成長できた大きな要因になっているようです。
フランチャイズといっても本部徴収費用は5%。フランチャイズオーナーにとっては費用が少ない事も大きな要因ですが、それ以上に頑張ればやる気になれるオーナーに対するインセンテイブが大きな原動力になっているのではないでしょうか。又、フランチャイズ化のオーナーメリットもしっかりとあります。ビデオ、CDレンタルショップは毎月数百種の新しいメデイアが発売されます。
どれをどの位仕入れ手配するかの集約と手配は大きな工数を割きます。
このマーケッテイングと仕入れ手配を本部が一括して行う事は経営ノウハウをまさに代行すると事であり、大きなメリットですね。それと販促物も本部支給。本部がこれだけの機能を提供して5%というのは本当にメリットがあるのではないでしょうか。
2番目の矢はTカード。Tカードの初期にはカード決済機能はありませんでした。身分証明書の代わりで他のレンタルショップとの違いはここにあるのではないかと思います。
カード決済機能がある事でレンタル以外の店舗で顧客がどこのエリアで何を買い物しているかまでマーケッテイングできるようになります。そしてポイントバックを付けた事。特に特異とする点は自社店舗内だけのポイントバックだけでなく、提携小売業を含めたサービス提供。
ユーザーメリットが格段に向上します。
従来のポイントカードのメリットである囲い込みの機能は残しつつ、多くの企業と提携しプラットホームを作ることでTカードを持つこと自体の価値を高めることに成功しました。これらはTSUTAYAというブランド力を一気に高めた要因では無いでしょうか。
フランチャイズ化による全店の扱い製品の統一性、ブランド力の向上によるTSUTAYAイメージの向上。お互いがスパイラルアップしていったのではないでしょうか。
特筆する事として一般的な顧客は店舗に自分が必要とする商品が置いてあるかわからないという不安が前提になっています。これは情報の非対称性と言われています。
しかし、顧客の行動パターンを把握する事で趣向や購買パターンが把握できていればどうでしょう。何を仕入れておくべきか、どの方向にトレンドが向かっているか。この点を押さえて需要予測ができるとしたら顧客は当然その店に集まってくるでしょう。
TSUTAYAの強さはパートナー、顧客両面から必要とされる機能を提供している事が他社との絶対的な差別化かも知れません。
これらの事をミクロ経済的に解析している研究者の方は大勢おります。
私が最も興味があるのはどの成功者も同じなのですが、最初から完璧な仕組みなどを構築されている方はいない事。何かのタイミングで大きく舵を切ら事になったのかが一番興味ある事です。
よく調べるとビジネスの失敗からの発想の転換が挙げられます。
もしかすると、TSUTAYAも大阪牧方駅前店の1書店で終わっていたのかもしれませんが、ここまで拡大された原動力に感動です。
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