「補完的生産者」って言葉ご存知ですか?
メーカーの設計、企画段階で良く使う言葉ですが、
自社の製品、販売価値を高める上で必要となるパートナーです。
情報系であれば、ハード機器メーカーとインフラ業者
建築関連であれば、設計業者と施行業者
プリンター屋であれば、メデイア業者
いろんな組み合わせパターンが考えられますが、要は1社の力だけでは弱い部分を補完しあって
より価値観の高い商品に作りこんでいこうという考えです。
この考えは「下請け」とか、「業務委託」という考え方ではなく、相互が対等な立場で成り立つものです。
上場企業であっても、意外と専門に特化した一般には名前が知れてない企業とタイアップしています。
さて、その補完的生産者ですが、起業家においては逆の効用になる場合もあるので注意が必要ではないでしょうか。
お互いに確固したビジョンがあるビジネススキームがあるケースであれば、お互いの得意分野で力を協力し合えるのですが、起業したばかりであれば、事業の柱も細く、場合によれば見直しを余儀なくされる場合も多々あります。その場合にプラスに働くメリットが得られるのであれば補完的生産者として問題ないのですが、意見が業務の本質にまで及ぶ場合は影響力が大きくビジネススキームを揺らがしかねない影響も発生するかと思います。
難しい所ですが、ビジネスが軌道にのったとしても持続可能なビジネスモデルであるかどうかは別の話なので、第3者の中立的な立場でアドバイスしてもらえる人が一番ですよね。
昨日、NHK Eテレの番組で林修先生とライフネット生命の岩瀬社長の対談番組をやっていました。お互いエリート中のエリートです。だけど、二人ともとても純粋です。何も偉ぶらず。スマートな人だと感じました。
そんな人だからこそ、人が集まってくるんでしょう。ちょっとした対談でしたが、これも補完的生産者です。多分、これからも二人の接点が続くと思います。
なぜならば、二人共、生まれ育ちも同じエリートコースの環境で生きてきた同じ土俵の人だからです。
人間、本質の部分でお互いを呼び寄せるものは同一の価値観の共有より強いものは無いと思っています。(家族が最たるものですよね。)