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2013年12月1日日曜日

食品表示不祥事問題と内部統制

食品表示に係わる不祥事問題。
阪急阪神ホテル問題から始まり、このタイミングで言ってしまおうと各社が一斉に後に続けと発表し始めました。各社共、当然昔から意図的に計画していた犯行であろうと勝手ながら思います。

話は変わりますが、2007年から始まった金融取引法改正に伴うJ-SOXという言葉は忘れられてしまったでしょうか。IT関連の企業はJ-SOX施行に併せ、大きなビジネスチャンスだと思い、内部統制に準拠した決済ワークフローとか、文書管理システムだとかを散々発売しました。

実は私も、2007年にJ-SOX施行初年度対応として経理部門に配属させられた一人です。
私の会社は上場製造企業の子会社ですが、単独売上が3,000億弱の子会社です。本法の趣旨は親会社に対する財務報告義務を課すと言う内容ですが、売上比率上(スクリーニング対象と言います)子会社自体も監査対象となっておりました。その為、各売上業務に係わる関連部門のマネージャ職を中心に経理部門に異動し、監査対策部門が構築されました。
売上業務に係わる部門とと言うのは売上確定指示する営業部、サービス部門。受注処理をする受注部門。情報に携わる情報処理システム部。その他10数名。親会社全体では100名規模のプロジェクトとなっていました。

そんな事はどうでもいいんですが、JSOXって簡単に言いますと、
・基準、規約に基ついて仕事が適切に行われていますか?。
・基準、規約は当然あるんですよね?
・適切に処理された仕事はきとんと決められた職制が決済しているんですよね?
・経営者の方はこれらの運営を適切に把握される仕組みが出来ており、企業が存続、継続する為のリスク対策はされているんですよね?

簡単そうで難しいですね。
一言でいうときちんとルールに従った仕事をしてください。と言えばいいでしょうか。
言い方を変えると「内部統制」という言葉になります。

話を戻しますが、これらの仕組みの中で仕事が回っているのであれば、食品表示の不祥事も当然、ルールに基つきエスカレーションされ把握されていたはずです。
(基本的には財務に係わる事項ですが、基準、規約の整備がされているのであれば、財務以外でも社内ルールの決まりは明確化されているはずです。)

既に5年も経ち、上場企業の各社もお忘れになっているのではないでしょうか。

私はこの経理の仕事から、金融関連(FP)の仕事に非常に興味を持ちました。
一時は税理士資格まで目指そうとまで思いましたが、税理士で飯を食って行こうとまでは思わなかったので頓挫しましたが経理と総務の仕事は、もしも自分で起業するのであれば、経験される事をお勧めします。
会計士の先生、国税調査員の方々もやはり人間だと言う事も初めて知りました。