ページ

2013年12月28日土曜日

2020年 オリンピック関連に於ける広告業界のビジネス展望

2020年に向けて広告業界は既に動き出しています。
大きなトピックスとして東京オリンピックに視線が集中していますが、実は2019年にラクビーワールドCUPが行われる事をご存知でしょうか。
広告業界は2019年にターゲットを当てて既に動き出しているのです。

広告と言っても様々ですが、一番費用が掛かると思われるのが建築工事を含むサイン関連ではないかと思います。建築設計及び建設業許可を持つデスプレイ業などが主となってくるかと思いますが、実際の施行関連費用も去る事ながら、広告代理店の企画費用というのも馬鹿になりません。
東京都の場合、今回決定する前の広告企画費用も数十億円が持ち出しになっているのでその回収も気になる所です。

そして屋外広告の場合、色というものが曲者となります。
特に、オリンピック5輪のマーク色。結構明るい彩色なので屋外用に使用している溶剤プリンタでは中々、あの明るい発色は厳しいのではないかとの指摘が。

多分、2016年までには、どこのメデイアでどこのプリンタで印刷などの大きな仕様の方針が水面下で決められるかと思います。
サイン業の多くが保有している某社のプリンタも丁度リース満了程度になろうかと思いますので
市場自体の転換期になるのではというのが、もっぱらの目論見のようです。

そして、環境という側面をどう捉えるか。
作るまでよりも作った(使い終わった)後どうするかという問題も既に議論されています。

溶剤プリンタであれば、一般に塩ビシートですが、産業廃棄物扱いで処理も大変です。

海外では捺染という「ソフトサイン」が主流で、既に5-6年国内は出遅れている状況です。
ソフトサインのメリットは生地を使用するので、折りたたみが出来、軽い事。
塩ビシートの様に複合板に施行する必要もなくコストも大幅に削減できます。

既に、サイン大手では将来展望を見据えて捺染プリントでカラーマネージメントを構築し出している業者も現れ出しました。捺染のカラーマネって簡単そうでとても大変なんです。
インク濃度と転着プレスの温度管理と時間が非常に微妙で。
多分、捺染でカラーマネができる所は国内でも数社ではないでしょうか。
そしてこのクラスの業者は広告代理店を抜いて自社デザイナーを抱えクライアントと直接ビジネス展開をしている事が特色です。

どこが勝ち組で残るのかこれからが期待です。