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2013年12月30日月曜日

年賀状プリンタの裏話

年賀状は刷り終わりましたか?

年賀状をプリントしていて気がついた事があります。

家庭用のプリンタは簡単に印字できますが、プリンタの色作りはどのように作っているか?
そんな本はあまり見ませんよね。
もしかしたら需要がないので販売しないだけかも知れませんね。

私は仕事がら、プリンタの色の組み立て(なんて書けばいいのでしょうか?)にいつも悩まされています。

ご存知ないか方もいるので簡単にご説明すると
プリンタが色再現する為には
・入力ターゲットプロファイルの作成
・出力(メデイア)プロファイルの作成
・カラー色域の選択(カラーシュミュレーションモード選択と言います)
・それとユーザーでは意識しないと言うかユーザーが触れないプログラム領域の中にスクリーニング(ハーフトーンモジュール)というものが作り込まれています。

皆さんが実際印字する際には意識しないでもこの4つの組み合わせが最適化するように作られているのです。

色関係だけでもこれだけ複雑な処理をするのに、プリンタにとってもう一つ最も重要な処理があります。
それは、上記の処理を高速に演算し、ヘッド、キャリッジという駆動部分の制御をする事です。

業務用のプリンタは外部RIPを使って演算処理をさせますが、家庭用プリンタはPCとプリンタの間で通信をしながらデータの最適化と高速データ処理を実行しています。

今は1万円以内で購入できるインクジェットプリンタもありますが、実はデータ処理に係わる回路系は殆ど同じなんです。変な話、プリンタのCPUはPCのCPUよりも高速なものが多いのです。

今は殆どRISCchipを積んでいるんじゃないでしょうか。

結構侮れません。

自分の色を作りたいなんて方いますか?プリンタは奥が深いです。