FPの資格勉強する際に一番最初に出てくる内容で資産の把握というのがあります。バランスシートの作成ですね。と言っても何も難しい事はありません。いくら現金や預金があり、その反対にローンがいくらあるかと言う事を資産と負債という面から把握するだけです。
負債というと何か重い印象ですが、自動車ローンは負債です。きちんと払っていれば何ら問題はないですよね。只、資産管理という面では何かあってローンを処理しなくてはならない時に現金が必要となるのが、負債の特徴です。この処理の時、大きなお金の工面が発生するので予め定期的に残高を把握する事も必要でしょう。
これから進学をされるお子さんがいるご家庭の方は、ネガテイブに考えず、自分にはこれだけのお金があるんだなという感覚で全体像を掴んで見る事をお薦めします。皆さん、意外に資産がある事に気がつくはずです。
さて、一番解りにくい事が「持ち家」です。基本的には処分すれば、現金収入になるので資産です。しかし、住んでいるだけの家屋は何も収益が上がらないばかりか、毎年、資産価値は下がっていきます。反面、土地は不変との解釈から評価額は変わりません。何か一般の方からすれば馴染みにくいですよね。
家は資産運用すれば収益を上げます。でも、家族を守る家で他人を入れる訳でもないので収益はあがりませんよね。
でも、大事な事は人の価値観は大きく変わっていくという事。家族それぞれに価値観にあった住まい作りをしようとした時、極端な話、自宅の売却という選択肢もあるかもしれません。今問題になっているのは昔の大きな住まいを所有している方で、子供も離れてしまって家の管理ができないといった悩みも事実あります。
住まいはメンテをしないと傷みます。家屋の価値を維持していくというのは大変な事です。ましては更に資産価値を高めようとする事はより一層大変です。
でも、ちょっと考えてみてください。今の自分の「住まい」の価値はご存知ですか?
固定資産評価額程度であれば、納税通知で知る事はできますが、実勢価格や、金融機関の担保評価額算出方法とかになるとご自身で評価算定できる方は少ないでしょう。
よくある話ですが、ご自身の住まいを売却しようとした際、複数の不動産業者に査定してもらいどこどこの業者が一番高く査定してくれたので仲介契約を結んだ。なんてありますが、不動産の買い手は業者ではありません。単に売却仲介するに当たっての参考価格を提示しているだけです。逆に言えば、一番高い業者が一番売れない可能性が高いという事です。
何故なら、誰が周囲の物件より高い買い物をあえてしますか?
本当に高くても売却できる顧客コネクションを持っている業者であれば別ですが、一般的には自社で選任仲介契約を取りたい為に高値で査定をしている事が多いものです。
3ヶ月以上売れなくて、その後、再契約の提案があり、値段を下げませんか?なんて言われている人心当たりありませんか。
ちょっと細かくなるのでここには書きませんが、大きく分けて数種類の査定方法があります。それぞれ不動産用途によって活用する手法が変わってくるものです。
私からご提案したいのは、大切なご自身の資産、今の価値をご自身の目でしっかりと確かめてみてください。
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