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2013年11月16日土曜日

マクドナルド 次の手なるほどね。

以前、マクドナルド経営不振の記事を書きましたが、やはり次の手が出てきました。

朝日新聞の本日の記事で
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日本マクドナルドの社長に8月に就任したサラ・カサノバ氏(48)が15日、朝日新聞の取材に応じ、大都市の一部でテスト中の宅配事業を全国に広げていく方針を示した。頭打ちの外食市場から、成長が続く「中食」市場に打って出て、業績回復につなげたい考えだ。

 カサノバ氏は「日本の外食業界は市場全体が伸びていないなかで、競争がかなり激しくなっている」と分析。一方で、宅配や持ち帰りなどの中食市場は伸びていることから、「お客が店に来られないなら、我々がマクドナルドを家庭に届けていく」と話した。

 宅配事業「マックデリバリー」は、店頭と同じようなメニューの中から、電話やインターネットで1500円以上注文すると、バイクで届けてくれる仕組み。配達料は300円。9月末時点で東京都や大阪府、愛知県などの計86店舗で実施している。カサノバ氏は「ビジネスはどんどん成長している」として、年内に130店舗まで増やす考えを示した。将来は全国展開を目指す。
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となってますが、これは正論なのですが、逆の切り口から見ると非常にリスクを伴うビジネス展開となります。
まずは費用対効果 配達料は300円の有料サービスですが、自給700-800円のアルバイトの子が
1時間で何件回れるでしょうか。多分3件が一杯かな?となると一番忙しい時間に合わせて何人のアルバイターが必要となるでしょうか。
当然、初期投資としてのバイクなども必要でしょうが、マクドナルド程度の規模の企業であれば初期投資費用としては微々たるものかと思います。
極端な話、店舗統一のデザイン変更が発生すれば、1店舗何百万です。

次に、オペレーション上の課題。
当然、来客しないので電話応対になります。
ドライブスルーは車越しですが、対面販売。電話応対とは対応の仕方が変わります。
多分専任のオペレータが必要になるのではないでしょうか。
もしかしたら、全社1本化したコールセンターまで計画するかもしれませんね。
それでデータ配信する。
オペレーションという面では上記配送要因の管理業務も発生します。
今までは店舗内だけを店長は管理していれば良かったですが、店舗外となれが、事故対応、到着時間管理なども発生する可能性があります。
それでなくても店長は酷使されているのにどうするんでしょうか?

それ以外にも考えられるリスクは多々ありますが、多分成功しなくてもいいんだと思います。
社長が変わる事に対して株主はリスクイメージがあり、新しい社長になって方針を明確にし、
トライする意思表示をステークホルダーにPRしている事がさすがにアクションが早いなーと思いました。
それと、そのタイミングに合わせてメデイアを使っての地盤固め。さすがです。
やはり一流企業ですね。

そして私が一番共感するのは
「お客が店に来られないなら、我々がマクドナルドを家庭に届けていく」
これぞ市場創造の考えです。

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