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2013年11月8日金曜日

マクドナルドの経営不振 (4割減益=販売減、原材料高で1~9月期)

本日のyahooニュースでこんな記事が書かれてました。
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日本マクドナルドホールディングスが7日発表した2013年1~9月期連結決算は、売上高が前年同期比10.6%減の1973億円、本業のもうけを示す営業利益が39.2%減の107億7400万円の大幅な減収減益となった。競合他社との競争激化や原材料の値上がりが響いた。純利益は36.3%減の63億9400万円だった。 
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皆さんはこの記事を見てどう思いますか。
・経営不振なので、値下げキャンペーンでもする事を願いますか?

私はこの記事が何を伝えたいのか正直分かりません。
だって、マクドナルドは本業は飲食業では無いからです。

マクドナルドは不動産業であり、ハンバーガーの飲食サービスというテナントビジネスだからです。
マクドナルドの貸借対照表を見てみると、固定資産が非常に高いことに気が付きます。
マクドナルドは、他の外食産業に比べて、圧倒的に固定資産が多く、その大半は土地や店舗物件関係かと思います。
マクドナルドの利益率が9%と、他の外食産業にくらべて高いとされていますが、その理由に、この固定資産による費用の節約も一つの要因となっているのでしょう。
不動産として保有していれば、最初は原価償却費がかさむものの、後は維持費・税金くらいで、賃貸やリース料を払わなくてすむので、利益率はあがっていきます。
売上高利益率が上がる一方で、資産を抱えることになれば、総資産回転率も下がりますが、この収益構造は、まさに不動産そのものであります。
要は不動産の売買を自社でコントロールする事で利益率を調整できるという事ですね。
流石です。
さて、上記の記事にもどりますね。
ハンバーガーの販売減益。定石だと今までどうしていたのか?
フランチャイズにしているのは、ロイヤルテイという確実な収益で、高利益率のビジネスモデルが実現するためであり、さらに不採算店舗についても、飲食販売で土地代すら稼げないところは、価値のない立地と判断され、ばっさり切っていく。
これらの手法により、優良な物件を手に入れて、ロイヤルテイで低収益でも、リスクの低い利益をあげることができる。固定費が多いと、少しの売上の変動で利益が振られるレバリッジ効果も、これで軽減することができる。
そんなビジネスモデルの企業なのに何故、今回の記事は何を意味しているのでしょうか。
株主対策なのか、その先の新たなビジネスプランがあるのか。
その方が気になります。 

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