ページ

2013年11月19日火曜日

3DCG 技術を活用する分野に​ついて

3Dプリンタ。
何だか、世界的な大きなブームに乗って業界が加熱しています。
でも冷静に考えてみてください。

プリンタってデータがあって初めて出力ができるもの。
どんなクリエイテイブな方でもデータを作れなくては出力は出来ません。

私も過去30年弱の間でプリンタの大きな進化を遂げてきた時期をメーカーの
人間として体験してきました。

初めは、レーザープリンタ。今からは信じられないかも知れませんが、A3(モノクロ)レーザーで
100万近くしました。appleから発売されていたLaserWriter II NTX-Jなんて200万ですよ・・・。

そしてカラーレーザーの登場です。この頃は価格もこなれカラーでも80万程度だったかと思います。でも、今では10万程度です。この違いは何でしょうか。

さて、この頃プリンタメーカーは何をしていたかと言いますと、各社のプリンタにはそれぞれプリンタ言語というものがあります。現在windowsもしくはmacの世界では言語を気にしないでも出力できるようにドライバーを作りこんでいますが、MS-DOSの時代にはアプリケーション毎のドライバを開発しなくてはいけない時期がありました。従って、アプリベンダーに機種対応してもらうようにISVと言われるサポート体制を作って協力関係を構築したものです。
これが、結構大変なんです。アプリのバグをドライバーで吸収したり。WINの標準環境って偉大です。

レーザープリンタがビジネス市場で真っ盛りの頃、実はインクジェットプリンタもビジネス用で結構拡大していきました。この頃は写真画質ではなく、ランニングコストのメリットでSOHOには多く入ったものです。そして今の家庭に1台はあるカラーインクジェットもプリンタの登場となります。
カラーインクジェットの立ち上げ時の事は書くとそれだけで一つのblogになってしまうので止めときます。笑い話も一杯あります。

話は脱線しましたが、今までの経験上、プリンタの実用途拡大にはアプリケーションの使い勝手向上と、使う方のデザイン力が必要だと言う事をお伝えしておきます。当然ブームという後押しも必要ですが。

3Dプリンタですが、まだまだ趣向用途が先行しているかと思ってます。
一部、医療用途で義肢の開発、内臓の立体モデル等実用で使える用途も研究されて来たようですので今後期待が出来ます。加速度的に拡大しているので時間の問題でしょう。
但し、現在のブームを引っ張っているのはパワーユーザーであり、これから本当に市場を作っていくのは一般の方々の力が必要です。
その為には3Dプリンタと3DCGアプリケーションこれらはどちらも一緒に進化していかなくてはユーザーが離れていってしますでしょう。
その為にも、何か実用域で成果が見いだせなくてはと思います。

私からは2点ほど、これから市場をドライブしていくだろうと思われる分野をご紹介します。

セカンドライフ
米国で始まった3次元オンラインゲームの発展型であるセカンドライフが、我が国でも注目されています。米国のリンデンラボが運営するセカンドライフとは、従来のゲームのように決まったシナリオはなく、参加者は皆、アバターを活用して自己表現を行い、土地を買い、いわばパワーポイントの三次元部品を組み合わせたようなビルを建ててオフィスを作り上げ、お互いが3Dコンテンツ販売のビジネスを行うという、参加者により全体のシナリオが作られる仮想世界の遊びです。
仮想のビジネスでの売買はリンデンドルという仮想通貨によって行われ、実際のドルとも交換できるRMT(リアルマネー・トレード)が普及し始めています。
この 3Dで再現された仮想空間上では単なる3D空間コミュニティーではなく、実際に経済活動が行われています。例えば、土地を購入したり、店舗を建てて商売したりなど。

つまり、仮想社会を形成しています。実際に通貨のやり取りも行われており、セカンドライフ内の職業だけで生計を立てている方もいます。例えば、出勤はバーチャルの世界に設立した会社に出勤し、商売も仮想空間で行い実際に収益を得るという具合に。

■CFRPと3dプリンタ
簡単に言うとCFRPとはカーボン繊維にプラスチック液を浸透させ固めたものです。
極端な話、サーフボードはFRP(ガラスファイバー)をプラスチック液で固めたものです。

CFRPは何が凄いかと言いますと機械的強度。特に熱硬化性CFRPはF1のボデイそのものです。
この頃の旬な話題だとboeing787の胴体、主翼その他もろもろ。

この素材のメリットでもありデメリットでもあるのですが、CFRPの素材自体は単なる「布」。
なので素材だけでは成型ができません。どうするかと言うと「型」が必要。プレスと違って必ず雄型、雌型両方必要な訳ではありません。表面の平滑度が必要な面のみでも可です。
その型を耐熱性プラスチック素材を使って3Dプリンタで成型できたら何でも出来ちゃいます。
何で耐熱プラスチックかって?これは素材と樹脂の密着性を高める為にオートクレーブという釜で真空引きして加熱するからです。

でも、型自体には特に強度は必要ありません。(精度を出すのは強度も必要ですが。)
CFRPに関しては日本が最先端の技術を持ってます。
それと、CFRPって難しそうな名前ですが、実は簡単に手に入る素材です。
何かどこかでやっている企業がありそうなのですが、情報があれば教えてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿