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2015年5月15日金曜日

住まい探しの本当の課題

住まい探しの課題、本質を考えると何が見えてくるのか。

表面的には
新築一戸建てであれば、土地、設計士、工務店探し

マンションはもっと簡単で物件のチラシ、現地ショールーム探し

中古マンション、中古一戸建は物件探し

表面的には簡単に片ずいてしまうけど、それぞれ不動産屋、建築士事務所、工務店に頼んでも決っして自分の思いにそった家なんかできっこない。何故なら、自分と業者は他人だから。ではどうしたら良いのか。私の考えはとことん自分の考えを見える形にする事。

自分ではできなければ業者にしてもらう。例え、費用が発生したとしても妥協して欲しくはない。しかし、何を頼めば良いのか自体判らない人も多くいるかと思います。

例えば・・
貴方は、建築士の書いてきた設計図面を見て自分の家がしっかりと想像できますか?
私は自身がありません。私は図面は読めますが、読める人でもそれが現実の住まいになるという保証は何もないからです。
それは設計士、工務店はあえて仕上げを明確にしません。何故ならば、コスト面、仕上げ精度の面であまり具体的にしたくないから。何でもそうですが、「仕様」というものがあります。これはここの部位にこの材質を使いますという決まりです。しかし、一番コストがかかるのは材質では無く、手間代。良い仕上げをする為には下地作りが大きく左右する。
壁の仕上げも単に壁紙を貼るのでは無く、下地の陸調整が平滑度を大きく左右します。
塗り壁だったらもっと精度を要求します。
業者自体も施主に対して建築の事を知らないだろうからと言った見方もあるでしょう。
でも、一生に一度の大きな買い物なのですから後悔しないようにやる事はやっておいた方が良いです。ちなみに電球の色温度をどうするかだけで家の雰囲気は全く変わってしまいます。

家探しで本当の課題ですが、設計事務所のメンバーとの仕事を通じて思う事は以下の点です。

1.本当に大事にしたい事は何かがブレてしまっている。
 予算面もあるかもしれないけど、それと「ありたい姿」は別です。

2.変な妥協がある
 設計図面を説明しても判らないのであれば納得いくまで説明しますが、理解できない事が先にあるので「お任せします」が先に出てします。


3.手段が目的になっている。
土地の契約、設計委託契約、売買契約など複雑な手続きはありますが、これは全て手段でしかありません。目的を達成する為には自分の思いをぶつける事が大事です。
業者も余計な仕事は増やしたくはないというずるい面もありますが、しっかりと思いを伝える事です。プロの仕事士はきちんと思いを会釈します。

私の勝手な思いですが、今の社会において不動産を購入しようとする方にとって一番足りない事は以下のように思っています。

1)自己資産(住んでいる土地、住まい)の資産価値を確実に把握できる仕組みがない。

2)専門家に依頼しても専門家自身が分かっているだけで依頼者自身がしっかりと把握できる形にデザインしてくれる仕組みがない。

3)ファイナンス、建築、不動産、ビジュアライゼーションをワンストップで相談できる個人向けの業者がいない。(セカンドオピニオンになってくれる業者は尚更いない)

これが課題の本質ではないでしょうか。そんな業者がいれば依頼しますか?


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