「手段と目的を吐き間違えるな!」
25年前、前職の設備設計業に入社した時よく言われた事だ。
何を言っているかというと本当に達成しなくてはならない目的は何かという事に対してそれに必要な手段がを探さなくてはならない。
しかし、仕事に慣れだすと手段を実行している事がいつの間にか目的となっている事が度々起こってしまう。
全体を俯瞰できる能力を持った先輩だからこそ自分をちゃんと見ていてくれた。今改めてそんなアドバイスを頂けた先輩に感謝する。
現代は便利になった。その当時は携帯電話など当然無い。モノもありふれている。購入チャンネルも大手量販店からネットまで。何なら海外製品を直接購入できる事も容易くできる。
しかし、本当に自分の感性にドンピシャな製品ってどの位あるか?
家族の一つの夢であるマイホームも昔は近くの工務店、大工さんに頼んで、自分の思いで作ったものだ。
今の時勢はハウスメーカー、建売不動産業者が進出しており、昔の工務店もハウスメーカーの下請業となり個人相手をなかなかしてくれない。
設計事務所も星のようにあるのだが、ハウスメーカーでは発生しない設計料が設計事務所に依頼した場合、15%程度払う事に一般のは敬遠する。いや、設計事務所にコンタクトを取る事自体、縁故が無いと敷居が高く無縁であるかも知れない。
ではどうなるか?
本当に自分の拘りを持った家は作れるのか。一生一度の買い物なのに・・・。
自分が描きたい本質の部分(目的)は何かを見つめよう。
ハウスメーカーに頼むのは一つの手段だ。自分の根っこにある思いを形にしてみよう。
実現できる事は限られてしまうかも知れないが、後悔しないように拘ろう。
自分だけの事ではなく、子供も父の背中、感性を受け継ぐ。これが文化と言うものだと思う。
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