井口 晃さん著 「身の丈起業」と言う本を読んだ。
人に必要とされるエキスパートが必ず誰にでもあるという。
そしてその経験を必要とする方々に伝える事により対価として生業にしようと言う本である。私も、業務関係で良くセミナーなどには参加させてもらった。しかし、自分自身で費用を払って参加した事は無い事に気づき、本当にお金を払って参加するまでの必要性を感じた事が無い。そしてこの本ではその参加費用が3万円などと高価に設定する必要性を書かれている。当然、起業する立場としては単価を高く設定できた方が事業計画を立てる上では有利であろう。しかし、本当に数万円と言う費用を払ってまで参加したい内容は何か悩む。もしかしたら、企業ユーザーであれば、経費としての処理なので数万円はそんなに高いものではないかもしれない。
それはさておき、今の自分には何か人の為になるものがあるのか振り返った。
私は営業部門での経験が20年程、経理部監査業務が2年程、よくありがちなパターンだと思う。こんな自分では人に必要とされる事など無いようにも思える。
それでも、自分自信は何に困っていたか、もう一度考えてみた。
今、思えば当時相当悩んでいた事があった事に気が付いた。
それは営業管理職(課長職)に初めて就いた時の事であった。
私の担当時代は売上げ達成を何よりも重視している経営者がいた。
当然、私も目標達成を最優先事項として取り組んでいた。
その当時は、頑張っていた事もあり年間目標達成などで社長表彰などを複数回頂き、海外視察なども多々行かせて頂いた。その後、それら実績を評価されたのかも知れないが管理職に就く事となった。自分も今までのように計画達成を最重要課題として取り組んでいたが、ある時、社長が交代し社内の評価基準が大きく変わった。
売り上げ重視から、職場のコミュニケーションへの評価に変わる。具体的にどう変わるかと言うと360°評価と言うものをご存知だろうか。職場の各職位(係員、主任、係長、上司である部長など)自分に関わる数名から絶対評価をされると言うものである。
当然、目標管理に厳しければ部下からは厳しい評価をされるし、上司部長からは単に部下の意を汲んで無いと評価される。一番キツいのはその具体的な内容を私自身にフイードバックしてもらえない事である。その当時は私も経験が若かったのだと反省する。そのように会社内の仕組み、評価軸が変わればそれに合わせて部下、上司との接し方を変えなくてはならなかったのであろう。でも私は器用ではなかった。何時しか、周りの管理職はいかに部下との軋轢を生まないようにするか、一言でいえば、表面的な付き合い以上踏み込まなくなったのか知れない。
私はそれが出来なかった。結論は煙たがられる存在になっていた事を今ながら思う。
しかし、決してもう一度、その時に戻ろうとは思わない。
何故ならば、その部下達が今、管理職をするようになり、やっと腹を割って話をした時教えられた事がある。部下だった者が言うには「あの時は楽な仕事の目標設定、上司を望んでいた姿があった」そうだ。しかし、自分がそのような立場に立つと如何に高い目標設定に自分がチャレンジしていく事が自分の能力を高める事、そして達成する為に知恵を出し行動する事で自分自信と顧客とのコミュニケーションGAPを縮める力になったかを教えられた。私はそんなに体相な事をしたつもりは無かったが、ブレずに接していた事が時間を過ぎて気持ちが伝わった事がありがたく思えてしかた無い。
今年、新しく管理職になった方も課長職として求められる事が何なのか判らない方も多いと思う。実際、会社からそんな求める事をきちんと言われる方が稀だと思うからである。
多くの方は自分自信の中で、一人苦悩している方も多いであろう。
一つ参考になれば嬉しいが、私が学んだ事は自らが模範行動する事。
そして、喜びを素直に分かち合う事ではないかと思う。
本を良く読んで
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