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2014年1月6日月曜日

目的と手段

年末はばたばたしていてBlogも更新の手が足りず。
そんなこんなでバタバタとしながら年が明けてしまいました。

正月はゆっくりしようと本を読み更けて。

久ぶりに時間を持つと昔お世話になった方々の言葉が思い出してきます。

そんな思い出話の中で一つ。
25年前、私も若かった頃、とある大手総合重電メーカーの設計の方から叱られた思い出が脳裏を過ぎりました。

叱られたと言っても感情的な話ではなく、諭されたと言った方が良いでしょう。

とある冷凍機サイクルの設計で、自動制御回りのシーケンス設計をした時です。

今はリレー回路というものを使っているかどうか判りませんが、当時はプログラマブルシーケンサーがまだ普及する前段階だったので、自動制御盤の内部回路はリレー回路が主でした。

ちなみにリレーって何?という方の為に、
リレーはリレーコイルに電気を通す事で回路のON、OFFを制御するスイッチみたいなものです。
リレー自体にはコイル電圧が掛かって無い時、常時ONと常時OFFの2接点があり、それが2連動とか3連動となっているものです。

一般的にはシーケンスフローに基つき配電図から番線というナンバーリングをしながら結線していくものです。

私も理論通りに結線をしていく訳ですが、今思えば経験が浅かったのですね。
制御盤は必ず、電気が来ている事を前提に結線をしていくと大変な事になります。

例えば、停電後に自動復旧した場合。
モーター回路のリセットが働かないまま動き出す事も。

大事な事は電気が停電したら、安全回路が働きを保持し、動力系の回路は自動収束動作後、フローリセットさせる事。

先ほどのリレーには常時ONと常時OFFがあると言いました。
基本は電気の無い場合は常時OFFのOPEN B回路を使う事。
1つや2つの組み合わせだと当然判ってなくてはならないのですが、複数の安全回路が絡んだ場合これが問題。

その時に、教えられたのが、もの事はシンプルに考える事。部品点数が増えれば故障も増えるし維持コストも掛かる。
それと、何の目的の為に保護回路を使うのか?
保護回路を使う事が目的になってないか?

この方は目の前の仕事の事を例えて説明してもらいましたが、その時も何か心を叩かれた想いがして結構堪えていたのを憶えています。

この正月休みは自分を振り返る事ができました。

今年は身と心を初心に戻し何が目的なのか、本質と自分らしさを見つめていこうと思います。